去年の秋、庭にある蜜柑の木に初めて実がなったノ。夏蜜柑の様な大きな実がなったワ。
喜んだヘルヒェン、早速１個採って皮を剥いたワ。
なんと皮が厚い！、厚いノヨ。果肉は中央部にほんの少し、食べて、「苦い！」思わずヘルヒェンが叫んだワ。
しかし彼は「春になればキット甘くなるのダ。」独り言を言ってたワ。先月、屋根に登って蜜柑を採ったワ。部屋に入って、暫くして「苦い！」大きな声が聞こえたノ。
でも食いしん坊のヘルヒェン、マーマレードにすることを思い付いたノ。 早速、一番大きそうな、直径4ｃｍ、重さ400ｇの蜜柑１個を包丁で乱切りにすると、そのまま同量の砂糖を入れてグツグツ煮始めたワ。 暫く煮てから、味見をして「苦い。」そこで砂糖入れに残っていた砂糖を全部入れて更に煮続けたワ。更に１時間ぐらいして「苦い。」 ついにゴミ箱にそっくり捨てたワ。夕方、夕食の準備を始めたフラオヒェンが「ネエ！ 誰か砂糖を知らない？」 と言ってたけど、ヘルヒェンは黙って新聞を見続けていたワ。 --続く--
