「ウ、渋い!」道端の木苺を口に含んだヘルヒェンが呟いたワ。
そうそう、木苺の話の続きネ、
会社から帰って来たヘルヒェンに、玄関で待ちかまえていたフラォヒェンが言ったワ。
「今日、隣の奥さんが来たのヨ。バケツに一杯、苗木みたいな物を入れて、
『これ見て下さい。うちの庭に!採っても採っても、次々に出てくるの! お宅で何か変な木を植えませんでしたか?
何とかして下さいヨ!』
『主人に聞いておきます。』と言ったら、そこに置いて帰ったワ。それって、木苺の芽じゃない?」
翌日の日曜日、ヘルヒェン、朝からスコップを振り回して木苺の木を掘り返し、燃えるゴミを作ってたワ。
教訓その1 『貧乏人は、敷地際に、木苺を植える無かれ!』
その2 『葦簀は日除け、木苺は果物、ケチと無分別はゴミの山。』