今朝の散歩で、ヘルヒェンが道を外れ、雑木林に入りこんだノ。暫く林を進むと、地表に放射状に蔦の様なものが見えたワ。
「もうじきクリスマスだ!」ヘルヒェンにっこり笑って、その蔦を採り始めたノ。
家に着くと早速、40cm程の輪にして、どこで買ってきたのか赤いリボンを取り付け、庭の樅の小枝をさしたワ。
出来上がると、玄関のドアに付け、一人満足している風だったノ。
でも、フラオヒェンとメートヒェンが留守なので、折角作った物を誰もほめてくれる人はいなかったワ。
仕方がないので、ひなたで気持ちよく眠っている私のそばに来て、話しかけてきたノ。
「クリスマスリースに付ける赤いリボンは生命力の源である太陽を、緑の樅の葉は農作物の生長を、
ベルは魔よけ、マツボックリなどの木の実は豊穣多産の象徴なのだ。知ってるか?」
「......」
2、3日してフラオヒェンがヘルヒェンに 「今日、宅配便の人が言ってたわ。
『これはいいですね。刺してある樅の葉を取れば、新年のお飾りにもなりますねぇ。』
良かったわね! 誉めてくれる人がいて。」
「......」