COCO's Walking -- Diary

秋の風 -- 平成12年9月30日

kudzu 漸く秋らしくなり散歩の季節となったワ。道端に目をやると、葛の大きな葉の下に紫色の花が咲いていたノ。 「春の七草は全て食べられるが、秋の七草は花を観賞するものなのだ。でもこの葛の花は食べられるのだ。」 またヘルヒェンがつまらぬ話を始めたが、犬の耳に何とか、右の耳から左の耳へ、秋風のささやきと受け流して歩き続けたワ。
「知ってるか? 秋の七草とは山上憶良の歌 『萩が花  尾花  葛花  なでしこの花  女郎花また 藤袴  朝貌の花』と 『 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(くさ)の花』が元になっており...」  突然、違う風が吹いたワ。
 「マア! 太ったワンちゃんネエ! 柴犬かしら?」すれ違った中年の婦人が突然言ったノ。   「エエ、マア。」ヘルヒェンが曖昧に答えて、足早にその場を後にしたワ。
 家に帰ると、早速フラウヘンに「変なオバタリアンに遭った!」と事の顛末を言ったノ。  でも「良かったわねえ! 言われたのは、犬だけで!」 その日1日、ヘルヒェンの顔を見ることはなかったワ。

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