<5月6日に続いて>
何としても庭になった蜜柑を利用したいヘルヒェンは、図書館に行って
「お手製ジャムはいかが」(池宮理久著、創森社:遊び尽くし・シリーズ、1997.4.15)を借りて来たノ。
今度は蜜柑の皮をスライサーで薄くカットし、1週間水に漬けて置き、更に熱湯で茹でこぼしたワ。
しかし、皮の苦みは取れたが、例の蜜柑には果肉が殆ど無いのに気付いて、
フラオヒェンに遠慮がちに「買い物に行ったときに、オレンジを買って来てくれないか。」頼んでいたワ。
翌日、「やけに大きなオレンジだな!」と言いながら冷蔵庫から取り出したワ。
皮を剥いて果肉を取り出し、例の蜜柑の皮と一緒に鍋に入れて煮始めたノ。
途中で砂糖を入れ、「なかなかマーマレードみたいにとろみが出ないな。」なんて言いながら、煮続けたワ。
暫くして「うん! マーマレードらしくなってきた。」満足そうに呟いて火から下ろし、ガラスの小皿に移していたワ。
食の時、フラオヒェンがテーブルの上の小皿を見て、「あら、オレンジペールをつくったの!」 「!!...」
暫くしてまたフラオヒェンの声がして「誰か冷蔵庫に入っていたハッサクを知らない?」
「!!...」